当学園では入学式の翌日に、2泊3日のオリエンテーション合宿を行なっています。
まだ互いの顔も名前も知らない中、それも泊まりがけでの団体行動。
きっと誰しもが不安を抱くことでしょう。
これから始まる3年間の学校生活を過ごすにあたり、
ただでさえ気がかりなことは多いと思います。中でも、
コミュニケーションに関する懸念の声は、生徒だけではなく、保護者の方からもよく耳にしています。
学校生活における悩みが多くては、肝心の勉強や部活動にも身が入らないことでしょう。
当学園は、生徒一人ひとりの個性や主体性を尊重した教育を心がけていますが、学校生活は集団行動を必要とする場面も多々あります。こうした課題にあたり、他者とのコミュニケーションを円滑にし、互いの関係性を構築できれば、生徒一人ひとりの学校生活を柔軟にし、また各々が充実した3年間を過ごすことに繋がると、私たちは考えます。
“同級生”として同じ教室で学び、
“クラスメイト”として協力し合い、
“仲間”として共に助け合う。
そのためには、まずは皆が”チームメイト”の一員になることです。
各々が不安を抱えた中で始める団体行動。
それは、互いが仲間意識を持つ、またとない機会なのです。
広い空の下、開放感のある「はじめまして」で始まるオリエンテーション合宿。皆が皆、未経験。
失敗を恐れることも、恥じることもありません。肩を並べて、肩を組んで、”いっせいのせ”でスタートを切りましょう。
プロのファシリテーター主導のもと行われる、オリエンテーション合宿のプログラム(安全を考慮した研修やゲーム)は、心理的安全性※の構築を主たる目的としています。
(※話しやすさ・助け合い・挑戦・新奇歓迎の4つの要素から構成され、チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態のこと)
新しい学校生活は、誰だって怖いと感じるものです。未来はおろか、今日という一日を始めることさえ怯んでしまう人もいるでしょう。
その不安の多くは、「失敗を恐れる心」にあると、私たちは考えます。
失敗したら、迷惑になるんじゃないか?嫌われるんじゃないか?バカにされるんじゃないか?こうした心の動揺が、前に踏み出す大事な一歩を躊躇わせているのだと思います。
その不安の多くは、「失敗を恐れる心」にあると、私たちは考えます。
失敗したら、迷惑になるんじゃないか?嫌われるんじゃないか?バカにされるんじゃないか?こうした心の動揺が、前に踏み出す大事な一歩を躊躇わせているのだと思います。
失敗を恐れる必要などありません。
自信を失う必要もありません。
困難な壁に全員で立ち向かい協力して乗り越えようとする、そのチャレンジ精神と仲間意識を育むことが、なにに置いても大切だからです。
失敗は学びの原点です。
成功ではなく成長を目的としたプログラムでは、すぐに諦めてしまう弱い気持ち、逃げ出したくなる臆病な心に生徒一人ひとりが向き合い、仲間と励まし合い協力し合って、ゴールに向けて何度でも挑戦しようとする強い精神と心を育むことに尽力しています。
たとえ一つひとつが小さなゴールでも構いません。
教師に無理強いされて、促されて何かに取り組むのではなく、生徒が自分の意志で一歩を踏み出したい、チャレンジしたいというその気持ちに周囲が呼応し、チーム一丸となってサポートする。
一人では成し得なかった成功を、全員で体感するオリエンテーション合宿は、過去の不安の種を取り除き、代わりに未来に希望の種を蒔く、大切な最初の学校行事です。
合宿で培った自信と勇気、またそこで芽生えた仲間意識と築いた信頼関係は、これからの学校生活を送るにあたって、必ず大きな心の支えとなるでしょう。