休校期間中の心のケアについて

家にいる時間が長いと憂鬱になり、気分が晴れないことも多いでしょう。しかし「明けない夜はない」という言葉のとおり、物事には必ず終わりがあります。それが明日なのか、一年後なのかは誰にも分かりません。大切なことは、今後数十年と続く自身の将来に向け、期待をしつつ、淡々と準備をすすめていくことです。
そこで、生徒のみなさんに正則学園から、休校期間中の心のケアについて5つの提言をします。
1.何のために勉強をするのか考えよう
まずは配布された課題に真摯に取り組みましょう。つまずいたときや、質問があるときは遠慮なく学校に連絡をして下さい。
学生の本分は勉強です。これを機に、自学自習の習慣を身につけましょう。例えば、「今日はこの英単語を覚えよう」というような目先の達成可能な目標を設定し、取り組むことが重要です。何からどのように手をつけたら良いか分からないという場合は、遠慮なく学校に連絡をして、先生方に相談をして下さい。
勉強は一生続く営みです。社会にでて仕事を始めてからも、教科書には載っていないような、それも自身が興味のないような内容を勉強しなければならないことがほとんどです。
何のために勉強するのかを深く考え、自分なりの答えを出してみて下さい。そうすれば、前向きな気持ちで勉強に取り組むことができるようになるはずです。
2.過度な情報摂取を避けよう
テレビやインターネット上の情報を見て、すべてを鵜呑みにすることは避けましょう。メディアから発信される情報を一度自身のフィルターにかけ取捨選択する能力であるメディアリテラシーを身につけ、磨いて下さい。
知識や教養が無ければ、その都度一喜一憂し、振り回されてしまうため、心は疲弊します。そういう意味でも勉強が大切であることは明らかです。
3.リラックスする時間をつくろう
現状のように、「〇〇しなければならない」とか「〇〇して下さい」という状況が続くと、ストレスが溜まり、無意識に周囲に攻撃的になってしまうのは自然なことです。一日一度は、自身が最もリラックスできる方法で心を休めるようにしましょう。
そういった方法が無い人は、例えば、毎朝、人ごみを避けて散歩をしたり、YouTubeを見て歌やダンスを始めたり、料理を始めたりするなど、時間がある今だからこそできる新しい挑戦をしましょう。
先生方の中にも、毎日10㎞散歩をしたり、裁縫を始めたり、料理に挑戦したりと新たなことにチャレンジしている人が多いようで、筆者もその一人です。
4.コミュニケーションを大切にしよう
まずは家族との時間を大切にしましょう。そのうえで、マナーを守りつつ、積極的に友人に連絡をしてみましょう。ネガティブになってしまうのは何もあなただけではありません。世の中全体がこのような状況なので、内心誰かと話しがしたい、関わりたいと思う人は多いのではないでしょうか。
学校に電話して、近況を話してくれることも大歓迎です。
5.冷静に行動しよう
世界中の人々が体験したことのないような非常事態です。何が起こるか分からないからこそ、冷静に行動しましょう。平常心を大切に、後先をしっかりと考えて生活をすることが大切です。
正則学園は、きみたちの安全を第一に考えています。何か困ったことがあれば、遠慮なく、学校や先生方に連絡をして下さい。
最後に、保護者の皆様におかれましても、ご子息の言動や表情を注視していただき、特段気になるような点があれば学校へ連絡をしていただければ幸いです。