本学園では生徒のことを「正則健児」、または「リトルジェントルマン」という呼び名で表現することがあります。
正則健児は、心身ともに健康で素直な気持ちを持つ者であれ。
リトルジェントルマンは、自分と同様に他人にも優しさを持てる者であれ。
自己理解と他者理解の双方を深めてこそ真の一人前。
生徒たちには、どこであっても誰の前であっても立派に振る舞える人間に成長してもらいたいと、私たちは切に願っています。
本学園の創立者、齋藤秀三郎先生のお言葉にこうあります。
『与えられた時間の中でしか起こせない、変化、進化を精一杯起こしてください』
高校生活は長いようで短い3年間です。その限られた時間の中で、正則健児としてまたリトルジェントルマンとして大きく成長を遂げるのに必要なものはなにか。
それは「自覚」です。
生徒一人ひとりが、自分が主人公であるという自覚。
自分が自分の人生の主役であり、その人生で起こるすべてがまたとない経験であり、出会うすべてがかけがえのない財産である。
経験があなたを強くし、出会いがあなたを優しくする。
それを疑わず、忘れることなく、一日一日を実りある日々として精一杯に過ごしていただきたい。
正則健児、リトルジェントルマン諸君。
自身に与えられたこの3年間、何事にも全力で取り組んで徹底的に楽しんでください。
やるからには全力あるのみです。
どんな形であれ、決して諦めず最後までやりきる。
その意識、意欲が今後の人生を左右することを忘れないでください。
学校は「楽しい」です。しかし決して「楽」ではありません。
変化を恐れてただ立ち止まっていては、何も手に入れられず何者にもなれません。
自身が選択して進む道の先、難しさも厳しさもあるかもしれません。
それでも一歩、いや半歩先でも進む行動力。
そして自らの理想を描く想像力と、それを形にする創造力。
何度でも挑戦できる環境がある高校生活を最大限に活用してください。
そこには、あなたと同じように悩める仲間がいます。
一人では動き出せなくとも、互いを励まし合い、寄り添い支え合うことで踏み出せる一歩があります。
ここ正則学園で仲間と共に学び合えれば、いかなる困難も乗り越えられると信じています。
これからの高校生活、胸に不安と期待が混在している人が多くいると思います。
しかし、違う環境や異なる友人や先生との出会いは、新しい自分との出会いでもあるのです。
これまでは知り得なかった自分自身を発見する貴重な機会、それが高校生活です。
本学園で過ごす3年間で、変化、進化を精一杯起こしましょう。
すべての生徒が「自覚」、すなわち自らの覚悟を持って、それぞれが心から思い描く理想の花を咲かせてほしい。
思い思いに咲く、色とりどりの花々。
逞しく誇らしく目一杯に咲くその姿、自立していく生徒の成長に寄り添うことが、私たち正則学園の教員の喜びです。
生徒を教え、時に教わりながら、私たち教員も共に学んで成長を続けます。
これからの世の中がいかに変わろうとも、変化、進化を精一杯起こしながら、いつの世も咲き誇れるよう努力と自分磨きを忘れないでください。
そして、いつまでも、優しさと感謝の気持ちを忘れない素敵な人間であるように。
そんな未来の自分へ繋がる一歩を、ここ正則学園で仲間とともに踏み出しましょう。
最後に、
何度でもチャレンジする諦めの悪さを揶揄する人もいますが、私はめちゃめちゃ格好良いと思います。
結果よりも挑戦を楽しむこと。楽しみながら続けること。
そうすればいつか必ず結果はついてくる。
何度でも挑戦しよう!
そして、いつでも笑顔を忘れずに。
Grit!(やり抜こう!)&SEISOKUGAKUEN.
正則学園高等学校
校長 小嶋徹議